自己理解に大切な他者フィードバック

先月に引き続き、今月も都内某IT企業様に自己理解研修を実施させていただきました。今回は一社様で参加者は皆様入社2,3年目、普段は客先企業に常駐なので、互いに顔を合わせることがありません。このような孤立しがちな環境で、実際うまく現場でコミュニケーションが取れていない事例もあり、マネジメントの方から今回の研修の依頼をいただいたというわけです。

今回は現実に生じている問題への対応という側面もあったため、より仕事の具体的なシーンと紐づけながら普段の自分自身を振り返っていただけるワークも盛り込みました。

研修で特に意識しているのが互いへのフィードバックです。自分で自分を振り返るワークでも必ず最後にグループワークやペアワークを入れ、フィードバックを与え合うようにしています。それも「そうですね」だけでなく、できるだけ「本当にそう?」「こういう見方もできない?」などより突っ込んだ視点を入れていただくようお願いしています。これによりさらに思考が深まり、自己理解が深まることが多いためです。特に今回のように普段お一人で仕事をされている場合、なかなか他者から率直なフィードバックを得る機会がないかもしれません。他者の視点が入ることで、思わぬ自分自身の側面に気づかされることがあるのではないかと考えました。

実は研修が始まったとき、普段会わないメンバーで緊張されいるのか、研修自体に消極的でいらしたのか、参加者の皆さんは一様に硬い表情をされていました。 しかしペアワークやグループワークが始まると、一気に場が温まったようです。普段なかなか会う機会もない分、互いに意見を言い合ったり理解しあえる場が貴重に感じられた方が多かったようでした。研修後のアンケートでもグループワークや第三者目線で自己理解ができたことに好意的な意見を多く寄せていただきました。客観的に自分を理解できるということは、自分自身を受容できるようになることだと思います。そして一度自分を受容できれば、自然とそこから前に向かって進んでいけるものだと思います。

普段客先企業にいると、自分の会社に対して所属意識が薄くなりがちかもしれません。しかしこうして仲間と貴重な時間を共にし、自分自身や働き方を改めて振り返ることで、きっと会社へのエンゲージメント向上にもつながっていくのではないでしょうか。参加者にも、発注いただいた会社様にも双方にとって有意義な研修になったことを願っています。