変化の時代、「共感」について考える

少しだけ第三波の勢いが衰えてきたコロナ禍ですが、まだまだ油断のできない状況下、事業活動を十分に行えない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。また最近は2月とは思えない温かさで温暖化も気になりますし、先日は東北の大震災の余震がありました。地球レベルで大きく変化している時代なのではないかと感じますが、そんな時代こそ、人間同士のつながりがますます重要性を持つように感じます。

今日はそのようなつながりを維持していく上で欠かせない「共感」について、こちらの記事を参考にしながら見ていきたいと思います。


まず、「共感」に一見似た言葉に「同感」という言葉があります。
皆さんは、この二つの違いをどのようにとらえていらっしゃいますか?

記事では以下のように説明しています:

共感:他者の気持ちを「体験」すること。他者が感じていることを自分も感じること。
同感:他者の気持ちを「理解」すること。頭でわかる、というニュアンスで距離がある。

例えばとても大きな失敗をして落ち込んでいる人がいるとします。そんなとき、私たちが往々にして陥りがちなのは「大変だね、でも〇〇しなかっただけましじゃない?」などの声をかけることです。もちろん、これで十分な時もありますし、良い時もありますが、本当に落ち込んでいる人にとっては「それはつらいね」などといってただ気持ちを共にし、寄り添う方が、きっと温かさを感じるのではないでしょうか。

記事では真の共感に欠かせない3つの要素を紹介しています。

1.認知的共感(思考): 自分が同様の立場に立った時にどうなるかを想像すること。これだけだと「同感」となる。

2.情動的共感(感情): 相手と肩を並べ、気持ちを共に感じること。相手の上に立ったり、距離を置いたりするのではなく、共にいること。

3.共感的行動(行動): 私たち多くの人にとって一番難しいことですが、ただ黙って座り、何もしないこと。多くの人は解決策や別の視点を提供しようとしてしまうものです。何か、したくなるのです。でも共感的行動では、よく「ボケっと突っ立ってないで何かしたら?」などと言うのとは真逆で、何もせず、ただそこに立っているのです。


いかがでしたでしょうか。
皆さんは真の「共感」ができていますか。

忙しい日々の中、自分自身も相手と一緒にただ立ち止まって辛い気持ちを感じているのは、自分にとっても時に辛いことかもしれません。でもそのような共感こそが人と人を繋げ、変化の時代においても、共に歩んでいける強い絆を生みだすのかもしれません。

もし皆さんが共感が十分でないかもしれない、と感じられたとすれば、記事の最後に練習方法が載っていますのでご紹介しておきます。

―――もし誰かがあなたに気持ちを打ち明けてくれて、自分がその問題を解決したくなったら・・・少しだけ立ち止まってみてはどうでしょうか。もっと相手の話を聴き、気持ちを確認し、そして受け止めます。それが相手の気持ちなのです。そうした後にようやく、尋ねてみましょう。「どうしたら良いか一緒に考えようか、それとももう自分でわかっている?」

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