目標、目的、意義を考える

4月になりました。新年度となり、目標を立てる機会のある方もいらっしゃるかもしれません。

普段、皆さんはどのような目標を立てますか?
仕事では会社の上位方針に基づいて、売上を〇〇%伸ばす、とか、このような企画を進める、など考えたりされるかもしれません。個人では、健康のために毎日〇〇歩歩く、とか9時以降は食事をとらない、などという目標があるかもしれません。

このように「目標」を立てることは私たちにとって比較的身近なことだと思います。では今日お伝えするほかの二つ、「目的」「意義」についてはいかがでしょうか?

今日は目標、目的、意義についてシックスセカンズ本部の記事をもとに、それぞれの言葉の意味や違いを見ていきたいと思います。


まず最初に三つの言葉の意味について記事からご紹介します。

目標(Goal):

目標とは私たちが達成したいこと。具体的で測定可能です。長期的・短期的、仕事・プライベート、それぞれの目標がありますが、どの目標も私たちの行動(What we do)のことなのです。

意義(Meaning):

意義とは自分がすることに対する感情面での重要性のことです。つまりなぜ、それをするか(Why we do)、ということ。私たちが生み出し、感じるもので、モチベーションとも深く関係します。

目的(Purpose):

意義ある目標が生みだす効果の積み重ねが目的です。具体性はより低く、長期的な目指す方向性、あるいは意義に基づいて自分を導く原則、と定義することができます。世界に与えたい影響(The impact we want to have)のことです。

この三つの関係性を見てみると、これらはサイクルになっていて、互いにフィードバックしあっています。目的は目標を作るのに役立ち、目標は意義ある行動をとるのに役立ちます。そしてこうした意義ある行動が積み重なってより大きなもの、目的に繋がります。目的は方位磁石であり、目標は正しい方向に進むためにとる行動なのです。


こうして考えると、「目標」を単独で取り上げてそこだけを考えるのでは、何か大切なものが欠けてしまうリスクがありそうです。しかし、私たち日本人は概して「目的」ということを考える機会が少ないのではないでしょうか。「あなたの人生の目的はなんですか」と聞かれて、はっきり答えられる人はあまり多くないかもしれません。

目的を持ち、そのために目標を立て、意義ある行動を日々選んでいくこと、こうしたことを意識出来れば、人生はより充実したものになるのではないでしょうか。
そこで人生の目的を聞かれても戸惑ってしまう、という方には、記事で紹介されているアプローチをご紹介したいと思います。以下のような質問を自分自身に投げかけてみてください。そこにあなたが大切にするもの、意義を感じるものが見えてくるはずです。


1.Know Yourself(知る:自己認識、感情のデータを集める)

「強い感情を感じるのはどんなときですか?」
(強い感情と言うのは自分にとって重要なことを教えてくれます。あなたが求めている可能性はなんでしょう、あなたが守ろうとしているものは何でしょう?)

2.Choose Yourself(選ぶ:意図的に行動すること。それには自分の価値観、モチベーションを知る必要がある)
「あなたにエネルギーを与えてくれるもの、やる気にさせるものは何ですか?」
(自分の価値観や意思に基づいて内側から湧き上がるのが内発的モチベーションです)

3.Give Yourself(活かす:他者やより大きな目的とつながるビジョン)

自分を超えて他者と繋がること、意義や目的に共感力が合わさった時のことです。自分自身を超えた、つながりの感覚を感じたときを思い出してみましょう。あなたが選んだ行動に大きな意味があったのは、それが自分を超えたものの一部となっていたからなのです。
「自分自身よりも大きなものとつながることは、どのように感じられましたか?」