職場のコミュニケーションに大切な3つのポイント

これまで何度かこちらでもシックスセカンズ社の記事を紹介させてきていただいていますが、シックスセカンズの本社はアメリカにあり、英語ではさらに多くのEQ関連情報が発信されています。こうした貴重な情報を少しでも多くお伝えするために、弊社もこの度記事翻訳のお手伝いをさせていただくことになりました。今回は弊社で翻訳させていただいた初の記事「職場のコミュニケーションで大切な、3つのポイント」をご紹介いたします(オリジナルの記事はこちら)。先週と同じ、シックスセカンズCEOのジョシュア・フリードマン氏による記事です。


みなさんは職場でうまくコミュニケーションがとれているでしょうか。自分のコミュニケーション方法をどのぐらい意識されているでしょうか。
フリードマン氏が挙げている下の3つのポイントについて、この機会に一度振り返ってみませんか。

1.背後にある感情に注意を払いましょう
皆さんはコミュニケーションするとき、自分がどのような感情を抱いているか把握しているでしょうか。

「この資料、よくできているね」と気難しい表情、ぶっきらぼうな口調で言うと、相手にはどう伝わるでしょう。
表情、口調、身振りのような非言語情報は本来抱いている感情が表れやすいものです。また、これらは話す内容である言語情報よりも相手に大きな影響を与えます。ですから、感情を把握し、それと話す内容を一致させることは明瞭なコミュニケーションに欠かせません。
上記の例でいえば、不満だという気持ちがあるのであれば、まずはそれを認識し、その上で相手にどのように伝えるのが良いのか、伝えないのが良いのか、考えていくことが必要かもしれません。

2.自分の使命から、話を聴きましょう
皆さんの「使命」は何でしょう?すぐに答えられるでしょうか。

言葉になっているにせよ、いないにせよ、人はそれぞれ人生における使命や目的を持っているものだと思います。例えば「多くの人の役に立ちたい」「困っている人を助けたい」「貧富の差をなくしたい」等々。
コミュニケーションをとる際にこうした使命を意識し、目の前のコミュニケーションが使命達成にどう繋がるのかを考えてみよう、とフリードマン氏は提案しています。すごく遠いつながりだとしても、いつか使命達成するのに必要なコミュニケーションであれば、相手の話を聴く姿勢も変わってくるはずだからです。

3.ポイント3:誰の”でも”を、優先させる”べき”か
普段どれだけ「でも」や「べき」という言葉を使っていますか?

「でも」は 「良い提案ですね、ですが・・・」 のように、「でも」の前に来る言葉は重要ではなく、その後の内容が言いたい、といった意味になります。相手の意見を否定し、自分の意見を述べるとき等にもよく使われるのではないでしょうか。一方、「べき」はニュアンスとしては指示・命令にも近いかもしれません。つまり「でも」「べき」は、ともすると一方通行に繋がりやすいのです。
ですから、これらの言葉を使うときは、自分の意見だけを押し通そうとしていないか、場をコントロールしようとしていないか、一度自分を振り返ってみたほうが良いかもしれません。

いかがでしたでしょうか。
コミュニケーションの目的はあなたの考えを伝えることではない、ということを忘れないでください。コミュニケーションとは二人の間に橋を架け、その真ん中で相手に会うことです」とフリードマン氏は書いています。相手から別の視点を得たり、相手と話し合ってより良い解決法を導き出したり、そういった過程を楽しめることが大事なのではないかと思います。